マイホーム実現までの道のり

家を建てる事になった経緯~完成までをブログで綴ります

第24章 問題発生

サッシ窓が無事の取り付けられて、次は外壁の取り付けです。
ここで、問題が発生しました。外壁が取り付けられる最下端、基礎立ち上がり上部についてです。ここには外壁内部に雨水が侵入した際に、屋外に排出する為の金物である「水切り」が取り付けられます。この水切りは、透湿防水シートの内側に取り付けられるのがセオリーです。隙間から雨水が浸入して土台を痛めるからです。しかし、施工時のVTRを見たところ、透湿防水シートの上に取り付けられています。これは完全に間違った施工方法です。原因は大工の棟梁が透湿防水シートの下端をタッカーで留めていた為、それを剥がして内側に「水切り」を付けようとすると、透湿防水シートがボロボロに痛んでしまうからです。しかし、施工のセオリーに反しているので、工務店を通じてクレームを付けました。すでに外壁は一階窓上部まで設置されてしまっています。

f:id:tohrukn:20160808192038j:plain
外壁屋さん、大工の棟梁、工務店が待ち受ける中、現場に呼ばれました。
職人さんが気を悪くしない様に、「すみません、素人がうるさくて」と低姿勢で切り出します。「基礎上部の水切りが、透湿防水シートの上から施工されてる」。外壁屋さんの責任者が言います「建築の常識としては、仰る様に水切りは透湿防水シートの内側です」とあっさり非を認めます。実際に施工した職人さんは、「透湿防水シートの下端がタッカーで留められていたので、それを剥がすとシートが痛んでしまう。そこで上から水切りを取り付けた」。大工の棟梁の透湿防水シートの下端処理の知識不足、外壁家さんは判っていても誤った施工を施した。何より、工務店の管理監督不足です。外壁家さんの責任者から提案がありました。水切りを透湿防水シートの上から設置したので、水が漏れない様に防水テープを貼るという対策です。防水テープの寿命が心配ですが、その対策を取ることで了承しました。もちろん、取り付けられた外壁は全て取り外してやり直しです。重要な事なので、イラストでその状況を示します。

f:id:tohrukn:20160808193941j:plain

この様に、現場で施工に誤りがあっても知識が無ければ判らないし、外壁が取り付けられてしまってからでは、全く判らない。これが住宅建築の怖いところです。
取り付け途中の外壁は全て外され、水切り部には防水テープが貼られました。

f:id:tohrukn:20160808194423j:plain

f:id:tohrukn:20160808194524j:plain
外壁の中に雨水が浸入するのは、シール材などが劣化した場合などで長年の歳月が経ってからでしょう。しかし、その時がきた際には、土台の劣化が加速度的に進んでいくと思われます。
この一件があった後、お茶休憩の時間は何とも言えない空気が張り詰めていたと、妻から聞きました。私としては、妻のVTRを見ていなかったら施工ミスを知ることもなかった事に、より一層の確認が必要だと認識したのであります。そして工務店には、しっかりと現場管理を望むことを申し入れたのでした。