マイホーム実現までの道のり

家を建てる事になった経緯~完成までをブログで綴ります

第29章 外壁工事

世間は、SMAPが年内一杯で解散という大ニュースで報道が加熱していますが、ここでは外壁工事について綴ります。
待望の玄関ドアの取り付けが完了しました。記念すべき玄関ドアが着いたという事で、夜間ですが撮影してきました。養生段ボールがついているので、全容を見るのは引き渡しまでのお楽しみです。

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外壁工事の施工は、基礎水切り取り付けで施工ミスがあった職人さんです。何だか気まずいのですが、一生住む大事な家です。同じようなミスが無いか、しっかりとチェックを行いました。

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外壁自体は窯業系のサイディングです。既定寸法のサイディングを現場でカットして現合するわけです。施工の順番としては下から上へと進められていきます。我が家の場合は基礎水切り施工問題があったので、一旦1mぐらい張られた外壁を全て取り外し、防水対策をしたのち、再開しています。

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選んだサイディングのアップです。横方向の繋ぎ目が全くわからないのがメリットです。しかし、実際に住んでみると、この横方向の溝に砂埃が溜まるのです。雨でセルフクリーニング効果がある壁ですが、横方向の為になかなか汚れが流れません。何事もメリットがあればデメリットもあるといったところです。
ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、透湿防水シートのすぐ外側に通気層を介してサイディングが取り付けられます。てっきり私は合板が張られると思っていました。調べると合板を張ると、内部結露が発生しやすい条件になる様です。耐震強度的にも問題ないとの事で安心しました。実際に住んでみて実感があります。家の中はまるで湿気がありません。窓や壁が結露した事は一度もなく、勿論カビの発生もお風呂のパッキンを除いて居室ではゼロです。

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さて、サイディングの横方向のジョイントには、「ハットジョイナー」という縦に長い金具が用いられます。この、ハットジョイナーも大事なポイントがあり、しっかりと確認しました。ハットジョイナーは出っ張り部分があるのですが、ここにシール材が付かないように「ボンドブレーカー」が貼ってあります。外壁と外壁のみがシールされる事で、地震や建物の収縮を吸収するのです。これを2面接着と称します。

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透湿防水シートの施工方法を誤っていたから、ボンドブレーカーのない廉価はハットジョイナーを使われては溜まりません。ボンドブレーカーはブルーの場合は直ぐに視認できますが、透明の場合は分りづらいのです。私も最初は確認できずに、工務店に電話をしました。「ハットジョイナーはボンドブレーカーが付いていますか?」。
「よくわからないので、確認します。」正直なのはよいのですが、もっと建築について勉強して下さいと言いたいです。結局、ボンドブレーカーが付いているタイプである事の返答があり、安心した次第であります。

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窓の部分はその形に合わせでカットして取り付けられます。

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↓ 玄関側の様子です。

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↓ シール材を充填する為にマスキングテープ(紫色)が貼られます。

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↓ シール材の接着の為、きちんとプライマーが塗布されています。

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↑マスキングだけでも相当の箇所があります。
↓窓の部分の施工途中の様子です。

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↑ シールが終わった画像です。木材が見えていた部分も金物屋さんによって綺麗に覆われます。

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白のサイディングに白のシール材ですから、良く見ないと接ぎ目が分りずらいです。
こうして、無事に外壁工事が完了しました。

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↑ 東側の様子です。現在は隣家が建って、見る事ができない風景です。

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↑ 南側です。

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↑ 外壁屋さんの軽トラの荷台です。シーリング材はサンスターペンギン製が使われた事が分りました。
↓ 同じく外壁屋さんの荷台です。シーリングの上からスプレーを吹いていたのはシーリングへの埃付着防止剤でした。気を使ってくれています。

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↑ 中央やや上の緑色のスプレーです。「サンライズMSI株式会社」の「クリーンコート03」という製品です。

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やけに施工に詳しい五月蠅い施主だから、全く手を抜かずに施工したのでしょうか。
↓ シーリングテープは「カモ井製 SB229P」です。

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外壁工事が終わるや否や、板金屋さんと呼ばれる別の職人さんが、屋根周りの木材を金属版で覆っていきます。形状に合わせて現合で作業する様は、まさにプロフェッショナルで素晴らしいです。また、この職人さんによって雨樋が取り付けられます。

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↓以下は雨樋の画像です。

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下の画像はベランダのフレーム取り付けの為、屋内側からボルト連結している作業です。

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↓ 屋外側からの画像です。

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ちなみに、一階中央の「ひさし」も夏の太陽直撃を避けるために、自分で選びました。暮らしてみると、これが大正解です。夏だけ日差しを遮り、冬は部屋の奥まで日差しが入ります。左右のテラス窓の上には、ベランダが付くのでこれが「ひさし」の役目を持ちます。全て計算通りでとても満足して暮らしています。

最後に新築して1年程度で、外壁が黒ずんだ残念な家をよく見かけます。特に日当たりが悪い北側が多いのですが、決定的な共通点があります。いずれの家も外壁がモルタルの塗り壁です。雨が多く湿度の高い日本の気候には合わないのでしょう。